リテラブル?

リテラブル座談会 前編

2021.04.02

今回はリテラブルに興味を持ってくれている後輩の皆さんに向けて、現在のメンバーでリテラブルに参加した経緯やこれまでの活動について語り合いました!

この座談会からリテラブルの雰囲気の一端を感じ取って興味を持ってもらえれば幸いです。

メンバー

カン   マスコミ学科四年。「町とNewMe!」担当。新倉ゼミ所属。好物はピーナッツバター。

ゴトウ マスコミ学科四年。「TEACH IN MOVIES」担当。新倉ゼミ所属。好物は甘酒

タネイシ マスコミ学科四年。「週末ブンゲイ」担当。標葉ゼミ所属。好物はカシューナッツ。

トミザワ マスコミ学科四年。「文芸のいろは」担当。新倉ゼミ所属。好物は油淋鶏。

ヤマイ マスコミ学科四年。「研究室360°」担当。新倉ゼミ所属。すべての記事の編集チェックも担当。好物は野菜生活のスムージー。

タムラ マスコミ学科三年。新倉ゼミ所属。好物はラーメン。

ムラカミ マスコミ学科二年。来年度新倉ゼミ所属予定。好物は馬刺し。

リテラブルに入った理由

カン みなさんがリテラブルになんで入ろうと思ったかのきっかけを聞こうじゃないか、ということで。じゃあ、トミー(トミザワ)!

トミザワ 俺は新倉先生や学科の先輩とのご縁があって、そこで文芸学部の学生サポーターみたいなことをやってみないかって話をもらって、面白そうだなって思ったんだよね。というのも、自分は成城大学の図書館サポーター(ライブラリーサポーター)をやっていて、その中で大学のためになるようなことするのって楽しいなって思ったんだよね。だから、何かしら在学生の役に立ったり、面白いなって思うような情報が届けられるんだったら、自分が大学生活頑張って来た証にもなるんじゃないかなって思って、成城リテラブルに入ったって感じですね。ヤマイはどう?

ヤマイ リテラブルの活動が三年の時に始まったんだけど、当時は二年の春休みで部活をやめてて、バイトも一段落して暇だったんだよね。それで、そのとき受けていた新倉先生の実習がすごく面白くて、マスコミ学科って面白い学科じゃんっていうのを大学三年目にして気づき始めていたときに、学科とか文芸学部っていうものを広報する団体を作りますよっていう話が新倉さんから降ってきた。そのときもうすでにカンとトミザワとゴトウは入ってたと思うんだけど、マスコミ実習Ⅳで一緒だった人たちもいっぱいいるし、いかんせん暇なので、ああちょうどいいわと思って入った、というような感じです。

トミザワ 三年生になってマスコミ学科が面白いと思ったってくだりが衝撃的過ぎて(笑)。まじか!

ヤマイ 失言かもしれない(笑)。一、二年とずっと大人数で授業を受けることが多かったのだけれど、三年になって演習や実習がはじまったから、10人くらいの少人数の授業の割合が増えたじゃない? マスコミ実習は電話の歴史を扱う実習だったんだけど、全然電話に関係ない話を隙間の時間でみんなでひたすら喋ってるっていうのが本当に楽しくて、毎週待ち遠しかったんだよね。みんな結構近しい問題意識や興味があって学科に集まっているんだなあというのを、今さら知った。だから、もともと面白くない学科だと思ってたわけでは決してくなくて(笑)。面白いところだなって改めて気づいた感じかな。

トミザワ なるほどね。確かに俺も三年の実習はすごく楽しかったなっていうふうに思うかな。

カン 確か新倉先生の実習の時に、最初の立ち上げの話があったよね。リテラブルって、同じ文芸学部でも他学科の友だちがどんな勉強をしているのか案外知らないよね、知れたら楽しいよねっていうところから始まった団体だとうんだけど、立ち上げに誘われたとき、私もちょうど同じようなことを思ってたな。考えていたことがリンクしたっていうか、そういうのをこの団体で出来たら面白いんじゃないかと思って、私は入ったな。

トミザワ なるほど。初めて聞く理由だったわ。ちなみにタネイシって唯一新倉先生じゃない実習を受けてたし、演習も別の先生の演習に所属していたと思うんだけど、どういう経緯で入ったの?

タネイシ 私はヤマイに誘われて、学校のお金でサイトを立ち上げられる、君の好きな文を書くということができるよと言われて、二つ返事で、「OK~やるやる~」って

ヤマイ そんなこといったかな。

タネイシ 悩む人はもうちょっと悩むんだろうけど、そこは自分がフッ軽でよかったなーって。山井も含めみんな新倉研の人だし、リテラブルなかったらそこまで話すこともなかったと思うから。意外とやってみたらどうにかなることが多いし、どうにかならなかったらそのときに考えればよいので。とりあえず大学生の範囲でできて、色々なサポートやバックアップがあるっていう環境だったっていうのもあって、チャレンジしてみようって感じだったなぁ。

カン なるほどね。じゃあここで、四年以外の代にも聞いていこうか。タムラ君はどうですか?

タムラ 自分が入ったのが確か四月の初めくらいだったんですけど、ちょうど緊急事態宣言出て、バイトも授業も消えたのでめちゃくちゃ暇だったっていうのが理由としては大きかったですね。あと、授業がなくなってたんで、新倉演習に所属してはいるけど、交流する機会が少ないなと思って(笑)。ゼミは決まったけど仲良くなれないなと思ってたので、リテラブルに参加すれば新倉先生だけじゃなく、同じ学科の先輩ともつながりができるなんてラッキーじゃね?っていうので入りましたね(笑)。

カン なるほどね。確かに先生と上の代と一緒にやれるし少人数だしね。いい機会だよね。

トミザワ 一番実利的な理由だね。思ったより斜め上というか(笑)。でも、確かにそういう考えもできるのか。

タムラ やっぱり時期もありましたし不安だったんですよね。すごく。

タネイシ 就活で喋れるネタあるよみたいなこと言って誘った記憶があるな(笑)。

トミザワ 実利的な誘い方を(笑)。

カン そうだね。

トミザワ ムラカミ君は?

ムラカミ 自分も新倉先生の授業で紹介されたときに授業は全部オンラインだし、新しい学年になってから一回も大学行ってなくて。このままだとバイト先とオンライン授業の二つしかないなって思ったんですよ。それで日常にちょっとしたスパイスを的な感じで。

全員 あははは(笑)。

タムラ 詩的だな(笑)。

ムラカミ サイトを見たら大学の近所の紹介とか授業に関係しそうなこととかもあって、実際にメールで聞いたら今はオンラインがメインでやってるみたいだったので、これなら家でもだらだらしながらそれなりに真面目にできるかなと思って入りました(笑)。

カン おおー。

トミザワ 良いフレーズいただいたね。日常にちょっとしたスパイスをっていう(笑)

タネイシ スパイス的な役割を求められてたとは(笑)

カン 勧誘のところに書いとこう。

タネイシ 「あなたの日常にスパイスを。成城リテラブル」。(笑)

活動で楽しかったこと

カン じゃあ次のお題行きますか。今までのリテラブルでの活動を通して楽しかったこと!一番最初はゴトウくんに聞きたいと思いまーす!

ゴトウ はーい。

カン どういうことが楽しかった~ってのありますか?

ゴトウ 楽しかったことだと企画考えてる段階かな。放課後集まって、いろいろ話しながらロゴ作ったりしてる時が一番楽しかったな。いろいろ進んでくると大変なこととか増えてきて、ちょっと楽しめなくなった時期もあるから。理想を作り上げてる段階が一番楽しかったってのはあるかも知れないですね。

カン なるほどー。始めるにあたってコンセプトをすごい練ったじゃないですか。その時すごい大変だったけど、あんまり授業とかじゃやらないことだから私も楽しかったなーって思うね。

トミザワ 確かに。ゼロからいろいろなモノを作っていくっていうのは俺も初めての経験だったから、その中で一緒にモノ作りをしてるって感覚は楽しかったな。

カン ねー。

ヤマイ ロゴはゴトウが描いたものなんだけど、すごいあれにどういう意味があるのかを考えたよね。

ゴトウ 考えたねー。なんかミスドで考えた気がするわー。

タネイシ ミスドのペーパーに描いてたよね。

カン なつかしいね。タネイシさんはなんかあります?

タネイシ 楽しかったことかー。やっぱサイト自体を形にしていくときが一番楽しさと大変さとのバランスが心地よかった時期で、そのあと現実的な面でいろいろ問題にぶち当たったりなどしましたけども……。あとは記事に反応をもらえたときかなー。公式のSNSが作れなかったので、主に自分のインスタのストーリーで記事を書いたこととか活動を報告してたんだよね。それを見て感想くれた友だちがいて、一年間かけて作ってきたものに外界からの反応が得られたときに、作ったものが形になったな、って実感を初めて得られたんだよね。

カン 確かにそうだね。わたしは最初、成城の街の歴史を書いたら「読みましたー。成城ってこんな背景があったんですねー」みたいに送ってくれた子がいて、やっぱ届いた実感っていうのはやれてよかったなぁと思うよね。

タネイシ そうだよね。ちょっとでも喜んでもらえたら、作った甲斐があったのでは、と思います。

トミーはどう?企画書いてるとき?

トミザワ 俺ね、楽しかったことふたつあってさ。さっきカンちゃんが言ってた成城の街の歴史の取材で、大学の職員さんだったり、一般の企業の方の職員さんと一緒に街を練り歩いてってことがあったよね。それが終わった後にその人たちと飲みの席をご一緒させていただいたことがあるんですよね。

カン うんうん。

トミザワ そこで普段この街の中で働いてる人たちがどういう風に生活をしてて、どういう風に考えてっていうものが一片として見えつつ、成城の街でいろいろ頑張ってる方たちと一緒の席に座りながら砕けた話ができたっていうところは、そこで教わった考えをもって働いていきたいなっていう自覚は芽生えたし、すごく貴重な体験が出来たよね。

カン うんうん。

トミザワ 大学から一歩踏み出して大学以外のことに触れられる機会があったのはすごいよかったなーって思うし、すごく楽しかったなー。大学の中だけでしか作れないような縁とはまた違う縁をつくって、自分の経験の中に生かせたのはすごくよかった。

もうひとつは、色々な人の話を聞けたことかな。自分が担当した企画の記事がインタビューを命にせねばならない「学生紹介」で、六学科の学生さん計十三人にインタビューさせてもらったんですけど、その中で自分が人の話聞くの好きなんだなーって気づいたんだよね。人の話を聞きつつ、この人はこう思ってるんだなー、じゃあこういうこと聞いてみたらどういう風に思うんだろうみたいな、ちゃんと話すこと、聞くことの大切さを成城リテラブルの活動の中でさらに磨きをかけられたかな。さらにそこから誰かに伝える、書くっていう仕事を成城リテラブルではさせて頂いたんだよね。書くってところではメンバーのみんなに赤入れをしてもらいながら、自分が伝えたい言葉で伝えられてるのかを考えられたのはすごく楽しかったなーと思うし、ちょっと難しいなとも思った。やりがいを感じたようなところだったなーという風に思います。

カン おー! いい話! めっちゃいい話だねそれ。やっぱ企画通してわたしもいろんな話を聞かせてくれる職員さんとか、企画通さなかったら知り合わなかったし話せなかったであろう人に話を聞ける機会になったし。そこで私も人の話聞くのほんとうに好きだなと思ったし、すごく楽しかった。

トミザワ なんか結果的に楽しかったなって思えるきっかけみたいなのが、自分のなかでは思い切りってところが強かったな。みなさんも企画の立ち上げの時にそういうの思わなかった?

カン わかるわかる。

トミザワ 俺は思い切りと思いつきで生きてきたような人間だから、ついに形にできたなって。記事書いてるときも「あーこれこっちのほうが楽しいかなー」みたいな感じでやってるから。みんなはそんな感じじゃないのかなーって、特にこの中で一番記事の量が多いタネイシとか、かなり自分の発想から展開していかないと書けない記事を担当していたじゃないですか。

タネイシ そうだね。記事書くこともそうだし、入った時もそうだけど、やっぱチャレンジはしてよかったなとおもいますね。

ヤマイ それでいうと自分はWRDで一緒だった時にタネイシがすごいいい文を書くってのを分かったし、トミザワは授業で絡んでて癖が強い文章書くなぁとか思ったりっていうのが、それぞれの企画の総評で面白い人たちの個性が滲み出てるのはすごい嬉しかったなと思います。

カン 褒めてる?(笑)

ヤマイ 褒めてますよ。褒めてる褒めてないっていうかよかったこととして話してます。

カン なるほど。

トミザワ 実際人の縁とか言ったけども、俺たぶんタネイシとまともに話したのが大学三年生の秋からなんだよね。

タネイシ リテラブル入ってからだよね。

トミザワ タネイシと三年生の時に知り会って、マスコミュニケーション学科って俺が知らないだけですごい人いっぱいいるんだなぁって思ったし。その意味では、思い切って成城リテラブルに入って、タムラ君だったりムラカミ君みたいな、普通に生活してたら会わなかったような人たちと話しながら、お互い面白いものを作っていこうって気持ちで活動できたのはよかったなーって思います。

タネイシ そうだね。私とカンさんはジェンダー論(コミュニケーション講義Ⅸ)で一緒だったよね。

カン そうそう。二年のときにタネイシさんとジェンダー論の授業の中でちょっと話したことはあったけど、それこそリテラブル入ってからまともに話すようになった感じだったし、そこはほんとにご縁だねって感じだね。

タネイシ ね。ゴトゥー(ゴトウ)は、映コミュ(映像コミュニケーション)とリテラブルが同時期ぐらい、かな?

ゴトウ そうだね。授業の中のグループ分けで、「グループに入れてください」って言ったときがあったんだよね。そのあとにヤマイから「タネイシをリテラブルに誘ったから」って言われて、「え、入るの?」みたいな感じだったと思う。

タネイシ あ、そのあとか。

ヤマイ えー、そうなんだ。

タネイシ 意外と授業とかでみんなつながりは薄くあったんだね。

ヤマイ 三年生たちはどうですか? 全然活動らしい活動ができなかったかもしれないですけど。

タムラ 記事書くときに本来は取材とかに行くじゃないですか。けど入った当初からコロナだったんで、担当した「第4回 町とNew Me ! 樫尾俊雄記念館」のときはメール取材だったんです。それは残念だったんですけど、そのあと実際に行ったときにメールで対応してくださってた方が館内を案内して下さったので、ふつうならそこまで詳しく聞けなかったようなことも話してくれてたんじゃないかと思いますし、そういう点ではラッキーだったなと思います。

トミザワ そっか。このご時世、メール対応だったのか。

タムラ そうです。記事も最初はメール取材だけで作るつもりではあったんですけど、実際に行ってみることになって、そこまでで結構やり取りしてたのでいろいろ教えてくださって。

トミザワ 「これが話してたあれですか」みたいな感じ? 事前知識入れた状態でより深く聞けたのがよかったみたいな。

タムラ そうです。結構ラッキーでしたね。

トミザワ そういうのいいなあ。確かに。

カン あんまないもんね。取材っていうものじゃないと、施設の人からそんなに深く話を聞くことって、なかなかしないから。それが意外と話したり聞いたりしたらおもしろいなあっていうのは私も思った。

タネイシ それこそリテラブルだからできた意味のあることというか、ほんとにド素人の学生がやってみるには勇気がいることをやれたのは結構存在意義があったことなのかなと。

トミザワ その通りだよね。村上くんはどう? この一年間前後活動してみておもしろかったこととか。

ムラカミ 正直まともにやったのが「TEACH IN MOVIES」の座談会と、動画の作成くらいなので、まだわからないことが多いですね。でも、一番はやっぱり「TEACH IN MOVIES」です。

タネイシ どうだった?

ムラカミ すごいおもしろいと思いましたね。専門家である大学の及川(祥平)先生と、卒論が全部終わった四年生の方々と、専門的なとこから映画を観てみるっていうのは、今までにやったことがない体験だったので、またやりたいなと思ってるぐらいです。

タネイシ 結構おもしろいよね。私も新倉先生の『天気の子』と、赤塚(健太郎)先生の『蜜蜂と遠雷』は一緒に話聞いたけどめっちゃおもしろかったし、やっぱ教授は話すの好きな人多いから。

トミザワ 映画って普段は娯楽としてストーリーを純粋に楽しむみたいなところもあると思うけど、さらに踏み込んで、特に『蜜蜂と遠雷』に関しては音楽の方面にまで走っていろいろ話をしてたのを赤入れの時に記憶してるから。1つの映画でそんな詳しいところまで観れるんだなって思ったし、そこまで楽しめるきっかけをくださったっていうのは非常におもしろかったと思う。学生という身分を使って専門家と対面で話が出来るなんて、大学生っていう肩書を使ってできることだし、そういうのができるとすごくいいよね。俺は専門家と話す企画に携わったのたぶん一回くらいだけど(笑)。その一回でもすごく思った。ムラカミくんには映像制作ができるっていうかなりの武器があるので、ぜひ活かしてほしいと思うな。